Yamazaki Blog

2009/05/27 元気をもらう

最近なかなか仕事が進まない山崎です。

今日も朝9時から新宿で取材、
10時からHISさんと前回のツアーのラップアップと今後の打ち合わせ、
13時から経営者の方向けに簡単な講演、
16時から某百貨店さんと打ち合わせ、
18時から東大で講演
ということで1日中外に出ずっぱりでした。

最近はなかなか事務所にいられず、
せっかく炊いている白米も!なかなか食べることができません涙。

個人的には現場とか、取引先のミーティングとか大好きなのですが、
ここまで外にいると、机に向かってでしか出来ない仕事ができず、結構焦りも出てきています。

そんな中、今日の最後は東京大学の柏の葉キャンパスで大学院生の方向けの講演でした。
1時間半の講演!ということで、そんなに話すことがあるのだろうか・・・と思いつつ、
あっという間に講演は終了し、そのあとの懇親会も含め、質問責めにもあい、
楽しく過ごすことができました。

自分も僅か7年前(もう7年前って言うのかもしれませんが)には、
まだ大学のキャンパスにいたはずなので、
自分はまだ学生に近い存在でいるとは思っているのですが・・・。

目を輝かせて質問をしてくれた学生さんたちをみて、
僅か何年かの違いだけど、その何年かの可能性をうらやましく、輝かしく感じました。
講演など始める前はいつもそれなりに不安もあるのですが、
やってみると私が何かを与えるというよりも、
可能性というポジティブなエネルギーも含め、何か元気をもらって帰っている気がします。
そして日々の生活の中で、ポジティブで元気なエネルギーの溜り場に触れる機会というのは、
本当に重要だということが見えてきました。

心が疲れているとき、心を休めるための静かな空間と
心が疲れているとき、心を刺激する元気で賑やかな空間。
この両方がバランスされてこそ、健全な日々を送れるのだなぁと最近強く感じます。

前者は私にとっては、公園ですかね。
そして後者は講演ですかね・・・。

書いてみたら、奇しくも、両方「こうえん」でした。
(ちょっと狙いすぎかもしれません。)

でも正直言って、そろそろ公園に行って、温かい日差しの下で本を読みたいです。

今日は私は立教大学で講演+パネルディスカッションに
講演者、そしてパネリストとして参加してきました。
テーマは「ソーシャルビジネス」。

私以外のパネリストは、
アミタ株式会社の熊野社長、株式会社いろどりの横石副社長という、
ビジネスの上では大先輩。
お二方とも既にこのビジネスで社会的なインパクトだけでなく、
経済的にもインパクトをもたれています。

結論から言うと、今まで参加したパネルディスカッションで一番楽しく、
両先輩に囲まれて、非常に居心地がよく、思いっきり自分の意見を言ってきてしまいました。
そして、自分は参加者にも関わらず、他のお二人の言葉に、
壇上で何度も何度もうなずいてしまいました。

社会起業家やソーシャルビジネスというキーワードが、
ビジネスの世界でホットイシューになって来ているなぁと痛感させられたのは、
その参加者の多さ。教室いっぱい、300名くらいのお客様がきていたかと思います。

一方でテーマが「ソーシャルビジネス」だったにも関わらず、
私を含めて、パネリスト3人が口にした同じ言葉、
それは「ソーシャルビジネス」というキーワードが本当に存在するのか、ということでした。

確かに社会的課題をビジネスで解決するという手法はフォーカスを集めています。
しかし、どんなビジネスも本来であれば社会的なニーズを満たす手段であり、
最後はお客様の満足に帰着するものです。
お客様=社会に認められなければ、企業は生きていくことは出来ないのです。

ビジネスという手段が最終的に社会に貢献することがありますが、
「社会的にいいことをしたい」という漠然とした思いから生まれるビジネスは
目的にはならない。ということだと思います。

熊野さんが仰っていた言葉、
「ビジネスを継続していたら社会に還元していた」 とか、
横石さんが仰っていた言葉、
「過疎化地域を何とかしたいって思ったら、ビジネスが生まれていた」とか、
口にされていた言葉がビジネスの本質なんだと思います。
私たちマザーハウスも、
寄付じゃない自立を途上国で生み出す=誇りを生み出すビジネス
ということで手段としてマザーハウスを作り出したことを紹介しました。
本来であれば、ビジネスそのものが社会的価値を生み出す手段でなくてはならないのです。

そして、アミタの熊野さんが企業家について、
「自分のやっていることは(社会的に)正しいのか」
「自分がいないほうがビジネスは回るのではないか」
という苦しみを絶えず抱えてきた、葛藤してきたとおっしゃった時、
僕は壇上なのに涙が出そうになりました。

そして私もその次のコメントで、
「私も10回以上、辞めてやるって言ったことがあります」
とつい告白してしました。
「楽しすぎて辞められないんですけどね。」
と付け加えましたが。これは本当に事実です。

また始めたばかりですが、哲学的な葛藤やエゴやビジネスに対する恐怖心、
一方でビジネスの純粋なる楽しさ、社会的なインパクトを持てる可能性、
私自身、本当に多くのものを日々感じています。

それでも、私たちはまだスタートラインについたばかり。

やっぱりご経験されている方の言葉は、
頭ではなく、心にすっと染みわたるものでした。
既に多くの社会的インパクトを持っている
お二方の言葉を聞いて、参加していた私が大きな勇気をもらいました。

また明日からがんばろう。絶対に負けない。

突然ですが、今度は大阪にいます。山崎です。

こちらは豚インフル騒ぎで大変なことになっています。
バングラから帰って1日だけ東京滞在、そして京都・大阪にいるので、
東京のことが正直分からないのですが、こちらは全てのコンビニからマスクが消えて、
そしてその分、街を歩く人々の半分がマスクをかぶっています。
そういえば、バングラに行くときの香港便、帰りの日本便もがらがらでしたね。

これだけ過敏になるのも・・・と思う一方で、実際にはそうとも言えないんですよね。

1人が1日10人の人にうつしていけば、8日で日本の全人口に広がってしまうわけです。
以前、世界的に著名な生医学者が人類の最も大きな危機は、
きっとウィルスの突然変異によってもたらされると言っていたのを思い出しました。
非常に感染力の強いウィルスが蔓延すれば、3日で全世界の80%の人々が危険にさらされると。
それを考えると、この過剰反応もあながち間違いではないのかもしれません。

こんな時、一緒にするのは少し場違いかもしれませんが、伝播するといえば口コミ。
1人の人が10人に伝えて、その10人が10人に伝えて・・・となれば、あっというまに広がっていきます。

以前、電車の中での高校生の「信用金庫が危ない」という冗談から、
取り付け騒ぎに繋がり、健全経営だったのにも関わらず預金流出が起こった豊川信金の例や、
死亡したという噂が巷に広がって、否定記者会見を行った某お笑い芸人の例まで、
人の口コミの伝播も、同じように加速的に広がっていくのです。

私たちのようにコンシューマー向けのビジネスをしていると、
やはりお客様の口コミの力ってすごいと日々痛感します。
以前、ある小売業界で実績を残している方に言われた言葉を思い出しました。
「一人のお客様の後ろには100人の人がいることを忘れるな」 ということ。

最近、少しずつお客様が広がってきましたが、
それにつれ、その言葉を痛感することが多くなってきました。
バッグを買った方が増えれば増えるほど、
良い評判であれ、悪い評判であれ、加速度的に広がっていきます。

お客様が少しずつ広がってきた今こそ、
もう一度自分たちを見直さないといけない時期にきているような気がします。

いきなりですが、バングラデシュにいます。
色々と問題があって、いきなり飛ばされ・・・
もとい、改善すべくバングラデシュに単身乗り込んできました。

べたなのですが、「事件は現場で起こっている」ということで、
問題が起こった瞬間に気づいたらバングラ行きの飛行機チケットを取り、
その3日後には、バングラについていました。

バングラ行きも慣れたもの・・・。
と思ったら、「香港ーダッカ」便で、日本人のキャビンアテンダントがいてびっくりしてみたり、
空港から社宅までの道で検問されてしまったり、それなりに新しいこともあります。

今回の出張は17日から京都・大阪への出張が入っているため、僅か3日。
その3日で自分に課されたミッションを達成しなくてはいけません。
そんな初日はもう終わってしまいましたが・・・。

初日は、自社工場のマネジメントと朝一番、2時間に亘りディスカッション。
その後、2つの素材工場を巡り、改善をお願いしたり、
他の素材工場のマネジメントと1時間程度議論してきたり。

そして再度の自社工場のマネジメントとのディスカッションでは、
自社工場の具体的な投資案などが決まり、明日実際に投資をすることになりました。

こうしてあっという間に初日が終わってしまいました。
けれども、自分の心は今、充実感に溢れています。

この仕事を始めて3年目に入り、今までほとんど販売側に注力してきた私でしたが、
このビジネスにおける生産側の重要性が、頭ではなく、心でわかってきました。
急に生産側の重要性が見えてきて、とにかくバングラに居たい!って思う自分がいるのです。
生産側を本当に強力にすることで、マザーハウスの可能性は無限に広がると思えるのです。

でも正直なところ、この気持ちの変化は何か不思議な感じがします。
2年間、ずっと販売側を拡大することを考えてきた自分が、
工場で出来ることがあると思って、実際に工場のマネジメントと議論している。

マザーハウスは商品の入り口(素材開発)から出口(直営店での販売)まで
一環して行うことが特徴なのですが、自分がその面白さにとりつかれてしまったようです・・・。

ということで、あと2日間、絶対にミッションを達成して帰りたいと思います。

昨晩は、今日あった2つの大事なミーティングために
夜を徹してプレゼンテーションを作っていたのだが、
その途中、久々に「言葉にできない」感覚に取り付かれた。

私の場合、プレゼンテーションをパワポなどで作っていく際は、
基本的には自分の描いているアイディアやロジックをそのままパワポに書いていく。

しかし今日あった2つのプレゼンは、両方とも新しいことや未来のことだったので、
プレゼンテーション資料を作るのも一苦労。
A4の真っ白な紙を前に大好きな4色ペンを握り締め、
ぐちゃぐちゃになっている頭の中を整理するところから始めた。

しかし、書いてはそれをストレスフルに塗りつぶすことを繰り返してばかり。
喉元まで出てきているアイディアが、紙上でカタチになっていかないのだ。
紙上に存在する二次元(もしくは大きさなどを含めれば三次元)
にどうやって落としていくのか、うまく言葉にならない。
いらいらして、何度も何度も頭を抱えて、髪の毛をぐちゃぐちゃとかき回したりした。

でも個人的には、言葉にならないこの瞬間が、どんな仕事をしていても好きだったりする。
新しいものが生まれるとき、新しいものに出会った時、新しい感情が生まれたとき、
新しいだけにそんな簡単に表現できなくて当然なんだと思う。

結局、私の頭の中にあったものを1枚のシートにするのに、2時間かかった。

過去の自分の経験では言葉にできない、この感覚があるとき、
自分は自分の中に新しいものが生まれて、
新しい価値観とか、考え方とか、感情とかを学んでいると感じる。
昨日の晩はまさにそんな時間だった。

そして、そんな葛藤と共にプレゼンテーションを作りながら、
ふと、数ヶ月前にある高校で講演をしたことを思い出した。
目をきらきらと輝かせて、自分の講演を聴いてくれた高校生たち。
非常に不安だったが、結果としては素敵なエネルギーをもらった。

講演の最後、質問の時間にある高校生が手を挙げたので、私が指すと、

10秒くらいの沈黙。そして、
「うーん、うーん、なんと表現していいのか、わからないんです。
今の自分の感情をどう質問に変えればいいのか・・・」

と言って、

「もう一度考えて質問させてください」

と言っていた。その真剣に悩んでいる姿を見て、素晴らしい時間だと思った。

どう表現していいのかわからないということは、自分の表現力を超えるだけの悩みとか
思考とか、感情とかが発生していることなのだと思う。
そして結果として、その高校生は本当に本質的な質問をしてくれた。
「そもそも、貧困ってなくすことができるんですか?」と。

マザーハウスを始めてから、悩みは増えた。
考えることも増えた。答えが見つからないことが増えた。
そして、言葉にできないことが増えた。

高校生のように自分はまだ成長期にいるって信じたい。


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