Yamazaki Blog

2009/03/19 香港の思い出

香港で少しだけいいものを食べられた山崎です。

Hongkong.JPG

香港に短期ですが出張に出ていて、今日戻ってきました。
実は香港は自分にとっては、地図がなくても町を歩くことが出来るくらい、知っている街。
それは、海外では最も滞在日数が長く、訪問回数も多い都市だから。
その分だけ思い出も沢山あります。

元々、香港に長期滞在するきっかけとなったのは、米系投資銀行での長期出張。
ある出来事から海外勤務を強く希望していて、それを実現してくれたのでした。
そして香港のオフィスに渡ったのが2006年。

世界の金融シティの1つである「香港」で働く・・・。
期待に胸を膨らませながら、いつもは電話でしかほとんど一緒に仕事をしなかった
香港オフィスの皆と一緒に仕事をすることになりました。

しかし・・・。
いい経験にはなったのですが、そのゆったりとした仕事の仕方に正直戸惑いを覚えていました。
エコノミストという仕事柄もあるでしょうが、本当にゆったり。
日本では、朝6時から終電までがむしゃらに働いて、
強烈にアウトプットを求められ続けてきた自分は非常に戸惑いました。

忙しくない時には夕食時には帰れる。
最初はチームのメンバーも一緒に夕食に付き合ってくれていましたが、
長期滞在の中で毎日付き合わせるわけにもいかない。

そうすると、異国の地。夜は一人、暇なわけです。どんどんつまらなくなっていく。
そんな自分が選んだ時間の使い方・・・。
それは、公園でサッカーでした。ちょっと昔サッカーをしていたこともあるし、
現地の日常風景に混じりたい、そう思っていた自分にとって、新しい。そう思えたのです。
でも簡単ではなかった。

香港島の或る公園には開放されているフットサル場があって、
小学生くらいから大学生くらいまでの男の子が毎日のように集まってサッカーをしていました。
でも、ほとんどが移民の貧しい子供たち。
だからと言っては失礼ですが、本当に1日中サッカーをしている。
上半身裸になって、汗だくになってボールを追っかけている。
たまたまそれを知った自分は、何とかしてここに加わりたいと思ったのでした。

しかし、知っての通り、サッカーはチームプレイ。
その場でサッカーチームを作るわけですが、
当然広東語ができない自分はコミュニケーションが取れない。
(中には移民の子で、広東語も出来ない子もいます)。

最初は無理にチームに入れてもらってプレイするわけですが、
当然、ボールは回ってこないわけです。
(比較するのもおこがましいですが、サッカーでブラジル留学した中澤選手なども同じようなことを言ってました。きっと皆そうなんでしょうね・・・。)

言葉がわかるわけじゃないので、とにかくプレイで見せるしかない。
でもボールが回ってこない・・・。ボールこないとプレイできない。
だから、いいポジションを取っている時は、とにかく大きい声をあげる。
ボールが来るまで大きい声をあげる。

そうすると、最初は勘違いして、ボールを渡すんです。
そう勘違いです。仲間だと勘違いする。無視していた存在に間違ってボールを渡してしまう。
で、ボールが来て、なんとなくゴールを決めたりする。

そんなことが何回かあると、そのうちチームとしてパスをしてくれたりするようになり・・・
休憩時間に、どこから来たの?って聞いてくれたりするようになり・・・
ゴールを決めたら讃えあうようになったり。

言葉や立場、年齢の壁を越えた気がしました。

途上国では(香港を途上国としていいのかわかりませんが)、
まず声を大きく上げること、これが大事なのです。
とにかく、自分がいるということをアピールすること。
引っ込み思案の日本人には、結構苦手だったりするのですが・・・。

途上国だけではありません。
マザーハウスの社内会議でもスタッフ、特に新しく入ったスタッフに言うこと、
それは一番最初に発言すること、質問すること。
とにかく、何でもいいから素直に思ったこと、最初だったら言いやすいわけです。
そこで何も言わなかったら、いなかったも同然。ずっと存在を認めてもらえない。

そんな香港の街は、貧富の差など、本当に問題だらけで
大嫌いだけど、大好き。そんな存在です。

長期滞在の間、仕事の後の居場所を少し見つけられたことからの経験は
大きかった気がします。
香港へ来る度、あの子供たちは今どうしているだろう。
まだボールを追っかけているのか、気になります。
そういえばロナウジーニョにそっくりだった奴がいたな~

いつか、公園を覗いてみようと思います(ボールを蹴りたくなるかもしれませんが笑)。

コメント

山崎さん、こんばんは。
ほんまにおっしゃる通りだと僕も思います。
思ったこと、感じたことをそのまま素直に発言することって新しく加わった人には特に大切なことですよね。
それに、実はその発言を受け取る側の人たちにとってもその発言は特に大切に受け取るべきもんだったりしますもんね。想像もしなかった新たな発想や視点があったり。
社員、アルバイト含めみんなが自分の考えを発言でき、また受け取れるそんな環境がマザーハウスにはあるんだろうなぁと勝手に想像しています。

| posted at 09/03/19 02:07 | comment author : だいちゃん |

 声をあげることは別に海外に限ったことではなく、自分が求めるものを相手に伝える上で最も手っ取り早い手段です。自分の仕事を早く片付けてほしければ相手に「まだ?まだ?」と言う。必要なものは「くれ!くれ!」という。
 すると会社の中では変人扱いされるんですけどね。ま、いいじゃない。それで仕事が片付けば。
 ところで、またおいしいもの食べたんでしょ?自分だけでなく日本の社員にもおいしいものを食わせてあげてくださいね。山崎さんが日本を離れられるのはしっかり守る社員がいるからですよ。謝謝!!

| posted at 09/03/19 03:47 | comment author : はらだっち01 |

はじめまして!
マザーハウスは迫さんのブログから知っていましたが、高校生であったため、興味はあったもののお店に行くことはありませんでした。
しかし今年から都内の大学に入学することになり、できれば近い将来マザーハウスでアルバイトをしたいと考えています。
そこでお聞きしたいのですが、現在どこの店舗で募集がありますか?またどのような業務がありますか?全くの初心者でも大丈夫でしょうか?
 お忙しいとは思いますが、よければお答えよろしくお願いします。

| posted at 09/03/19 10:21 | comment author : ユット |

サッカーは本当に世界共通言語ですね

ただサッカーが出来るだけではなくて
しっかりと主張する事が最も大切なのですね

サッカーはあくまでも手段
しっかり自分を表現できる意志があってこそ
世界の人と会話できるのですね


私はサッカーは得意ではありませんが
自分なりの方法で
世界に通じる表現を身につけようと思います
→素人レベルのジャグリング

いつかバングラデシュの
子供たちを笑顔にできたらな と思います

| posted at 09/03/19 22:03 | comment author : にしだ |

『自分がいるということをアピールすること。
引っ込み思案の日本人には、結構苦手だったりするのですが・・・。』

本当にそうですね。
σ(^_^;)僕もそうでした(笑)
今は職場で自己アピールすると、奇異な目で見られます。


でも・・・
間違った自己主張(クレーム)をしないように、
気をつけてます。

| posted at 09/03/19 23:55 | comment author : Leon |

今海外で同じような状況に置かれているのですごく元気づけられました!
うまく話せなくても、声をあげていればいつかパスがくる。たまたまかも勘違いかもしれないけれど、回ってきたチャンスをつかめば受け入れてもらえるかもしれない。初めに声さえだせば、きっと仲間になれる。そんな風に思えました。

| posted at 09/03/25 22:48 | comment author : toshi |

だいちゃんさん>
ありがとうございます。本当にそうなんですよね。あとで言っておけば良かったなんてことはよく起こったりします・・・。会社でもそうですが、あとから聞けばすごくいい意見を持っていたりするのに、言えてないスタッフがいる。そういうことがなくなれば、もっと会社も面白くなるんだと思ってます。
はらだっち01さん>
厳しいですねー笑。そんなにおいしいものばかり食べてないですよー。でもたまにはスタッフとおいしい物を食べにいきたいですねー。最近、本当に考えてます。
ゆっとさん>
マザーハウスに興味をもって下さりありがとうございます。今募集中の業務については、こちら
http://www.mother-house.jp/company/recruit/
を見てみてください。現在も募集中のバイトはあります。
ただ、ストーリークリエイターとして、ストーリーテラーとして求めるものは厳しくありたいというのがマザーハウスの姿勢です。選考はきちんと行わせていただきたいと思います。
これから大学生になるということ、本当に未来ある大きな可能性の塊だと思います。マザーハウスだけでなく、色々なものを見て、色々な引き出しを持ってください。お店で会えることを楽しみにしています。
にしださん>
ジャグリングですかー。素晴らしいですね。何かを表現できるというのは、言葉が通じない世界においては本当に重要なことだと思います。何か一つでも「表現手段」があれば、それで世界の人々と会話が出来るし、興味を持ってもらえると思います。
Leonさん>
確かに一方では声ばかり上げていても、というのはあるかもしれませんね。自己主張の強い国では、逆に声ばかりあげていてという人もいますよね・・・。
toshiさん>
そう言って頂けると嬉しいです。僕自身、声をあげるのは苦手だったので、本当に大変だということはわかります。いきなりは難しいかもしれません。でもちょっとずつ、がきっと自信になるのではないでしょうか?


| posted at 09/03/26 21:13 | comment author : Yamazaki |

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