Yamazaki Blog

「Cool Head, but Warm Heart (冷静な思考と温かい心)」

この言葉は18~19世紀に生きた大経済学者、アルフレッド・マーシャルの言葉。
当時のロンドンの貧民街での貧しい生活を前に、
当時の大学生に向けて発した言葉だといわれています。

私がこの言葉に出会ったのは、大学2年の時、計量経済学のゼミに入って、
経済哲学を勉強し始めてからでした。
経済学を勉強し始めて最初に飛び込んできたのは、「冷たい」数字の羅列。
ひたすら数式を解いていく世界の意味を知るべく、開き始めた経済哲学の教科書に
載っていたのが始まりでした。

「経済学って本当は温かい学問なんじゃないか・・・」

そんなことを思わせてくれた言葉だったのです。
目の前の貧しい人々を助けるためにこそ、どうしたら最も効率的な経済施策が打てるか、
冷静な頭を持ってかんがえなくてはいけない。
そのために、経済学を発展させなくてはならない。

私はベトナムのストリートチルドレンのドキュメンタリーを撮影した直後で、
一体何をしたら、輝いた目を持っている貧しい子供たちの可能性を引き出せるのか、
迷っていた時に、心、そして頭に入ってきた考え方だったのです。

その言葉は、今も自分のコアにあるだけでなく、
私たちマザーハウスのビジネスの中心にあります。

目の前に広がる、貧困という世界。
援助では自立を促せない現実。

目の前の貧困を無くすために必要なこと。
戦略的に、そして長期的な視点で、貧困を無くしていくにはどうしたらいいか。
私たちがたどり着いた答えは、ビジネスを通じて、自立を促していくことでした。

「Cool Head, but Warm Heart (冷静な思考と温かい心)」

この言葉を忘れず、今後もマザーハウスを発展させていきたいと思います。

コメント

事後の正義、という言葉を思い出しました。
(最近、池田信夫さんのブログでも見ました)

援助に関わる者としても、常に心に留めておかねばなりませんね。

そして、これはビジネスにおいても全く無縁ではないと思います。
マザーハウスがそれにどのようにチャレンジしていくのか、
楽しみにしています!

| posted at 09/01/08 00:52 | comment author : 源 |

山崎さんお疲れ様です。
豊か過ぎる国に生きる自分に何ができるでしょうか?
世界には日々を生きるのに精一杯な人達がたくさんいます。
自分一人の力など全く意味を成さないのかもしれません。
でも僕は「世界を変える事はできる」と思っています。
マザーハウスに関わる事でその一翼を担えるなら、とても幸せな事です。
まずは、世界中で今何が起こっているのかを正しく知る事。
日本中の人達が世界へ目を向けたなら、一瞬で変わるでしょうね。
その前に国内にも目を向けて、もっと関心を持つべきですね(笑)

| posted at 09/01/08 21:59 | comment author : yabu |

「経済とは人間の幸福を実現する技術であり、武器である」
ハーバード大経済学部教授 J・Kガルブレイスの言葉。

経済といっても動かしているのは人間。
人の幸・不幸も結局は、経済を扱う人間次第だと思います。
ゆえに氏は、「経済を動かすには、人間を鍛える事です。『良識』の人間を育てなければなりません」と。

人のための経済、人のためのビジネス!!
貧困を無くすための技術・武器をもっともっと磨いてください。

本年も、マザーハウスの挑戦を楽しみにしております。

| posted at 09/01/09 00:50 | comment author : Toshi |

源さん>
事後の正義、なるほどです。そうだと思います。どうしても人は目先のことにいってしまいがちですよね。だからこそ日頃からきちんとした哲学(Cool Head)を持っていないといけないですよね・・・。
Yabuさん>
そうですね、海外に目を向けること、国内をきちんと知ること。結局は自分の身の回りにきちんと関心を持つというところからですよね。
Toshiさん>
ガルブレイスの言葉、ケインズも似たような言葉を言っています。経済は目的じゃなく手段です。人の生きる目的というのは、もっとエモーショナルなものです。Warm heartを持ち続けるために、Cool Headを忘れないと言い換えることは出来るかもしれませんね。

| posted at 09/01/09 16:14 | comment author : Yamazaki |

経済学は奥深いですね。


最近、「『豊かさ』『幸福』とはなんだろう?」と、
よく考える様になりました。

新入社員当時は、仕事による生きがいや金銭だった気がしますが、
今では、精神的安定や家族を想う時間を得ることが最終目的だと感じます。
必ずしも、「金銭的裕福=幸せ」ではないのですよね。
だから、金銭的な援助だけのボランティアには疑問を感じていました。

現地の人達が、自分たちで考えて変わる努力ができる、
MHの「自立を促す」ビジネスに共感します。

| posted at 09/01/11 02:04 | comment author : Leon |

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