Yamazaki Blog
2008/12/31 2008年行く年
早いもので2008年も最後の日を迎えました。
2008年’も’、マザーハウスにとっては激動の1年でした。
今年の年初に私が書いた言葉は、”感動のあるサプライズ”でした。
今年は店舗が4店舗に拡大し、バングラデシュには現地工場が立ち上がるなど、
ビジネス面ではそれなりの収穫のあった年でした。
他にも、当初マザーハウスを立ち上げた時の1つの夢だった
百貨店内店舗の立ち上げなど、本当に忘れられない日もありました。
しかし年初にあげた言葉、”感動のあるサプライズ”をお客様に提供するという点においては、
個人的にはやや悔しい感があります。
お客様は「感動」というよりも「冷や冷や」、
「わくわく」よりも「どきどき」が多かったと思っています。
それでも応援してくださったお客様のお陰で、
本当に「冷や冷や」ものだった1年を何とか乗り切れたと思っています。
本当にありがとうございます。
その悔しい思いを来年のビジネスにぶつけ、
来年こそ、お客様に「わくわく」で喜んでもらえるビジネスにしていけるように、
邁進していきたいとおもいます!
また24時間後に、新年の抱負を書かせてください!
本当にお客様に助けられた1年、ありがとうございました!
2008/12/13 知っていたら絶対に買えない
もう日本に帰ってきたのですが、もう一つバングラデシュで感じたことを。
私の前職は金融なのですが、サービス業で働く人々にとって、
なかなか目にする機会がないのがモノ作りの現場。
今、Blogをご覧頂いている方が触っているPCから、着ている服、
飲んでいるペットボトルの容器から、中身まで、
どのような過程で作られているかって情報は、実は非常に少ないのではないのでしょうか?
バッグについても同じこと。
Made in ○○と描かれていても、それは最終生産地を表しているので、
それは、バッグの持つキャラクターの本当に一部を表しているに過ぎないのです。
仕事柄、途上国に居るときは、生地やバッグ、アパレル、食品や機械まで
色々な工場に行くことがあります。
そして、そこには私たちの知らない生産地の現実があります・・・。
床に食品がそのまま置かれている。
非常に汚い環境で縫い子さんたちが服を縫っている。
怪我をしてもおかしくない環境で、機械を組み立てている。
勿論、最高の環境で作られている製品もありますが、
一方で、これを知っていたら、絶対に着ない、食べない、買わない
なんて製品を作っている工場も多々あるのです。
それが最後にパッケージングされてしまうと、
日本で売られているものと本当に変わらない、綺麗な包装入りの商品になってしまいます。
ISO9001をとってます!見たいなことが事務所に堂々と飾られていたりするのですが・・・。
途上国は、先進国の人たちがやりたくない、危険、汚い、苦しい仕事をやっている。
それが現実です。
私たちは自社工場を運営していますが、
ワーカーたちが本当に仕事をしたい!
そして、消費者の方がこんな綺麗なところで作られているんだ!
と思ってもらえる労働環境を作りたいと思っています。
2008/12/10 故郷を想い、故郷へ帰る日
9日から始まったEID Holiday。
EIDとはイスラムの感謝祭のようなもの。
日本でいうお盆みたいなイメージで、皆故郷に帰ります。
前日にもなると、ダッカは街を出る人々でごった返して渋滞。
途上国おなじみのバスの上に乗る人々の光景もみられます。
マザーハウスでHelperをしている(ムンナ)のように、故郷に家族をおいて、
住み込みで仕事をしている人にとっては、
特にこの時が家族と過ごせる本当に貴重な時間なんだと思います。
家族の話とかしているのを聞いていると、本当に楽しみなんだろうなぁ・・・と。
前日の夜、猪野さん特製のパスタを一緒に食べながら、3人の娘と2人の息子の話を
自慢げにしてました。本当に幸せオーラに溢れてました。
そんなムンナも、8日朝一番の電車に乗って、故郷へ向かいました。
そして、この時期、ダッカも街角は牛の姿だらけ。
EID Holidayの前日、ある程度経済的にレベルの高い人々は、マーケットから牛を買ってきます。
そしてEIDが始まる9日、牛を殺めてその肉を配るのです。
3分の1を自分に、3分の1を親族に、3分の1を恵まれない人々に。
牛のマーケットは人でごったがえし、次から次に牛が売れていきます。
すごい牛の数ですよ・・・。
そして、EID Holiday期間中はマザーハウスの工場も休み。
この期間はダッカにいても、全てがストップしているので、仕事にならないんですね。
ということでいきなりですが、私もわが故郷、日本に帰ってきました!
山口と同日の帰国にも関わらず、香港経由の山口と違い、私はクアラルンプール経由。
(急な訪バングラでチケット取れなかったんです・・・)
早速、今晩は持ち帰りすし閉店10分前、半額!を食べた・・・故郷の味に、涙出た。
2008/12/03 渋滞・・・そして
バングラデシュの名物といえば、渋滞。
同じダッカの中で移動するにも、本来だったら15分で移動できるところが
30分、1時間かかるのは当たり前。毎日のように渋滞にあってます。
こんななので、みんな遅刻の言い訳はTrafic Jam(渋滞)。

そして、渋滞とともに必ず付いてくるのは、ストリートの物乞いたち。
足を失った人、小さな子供、子供を抱えた女性、年が同じくらいの売り子。
1回の信号待ちで10分くらい待たされたりすることもざらですが、
何人もの物乞いが、私たちを外国人だと気づくと寄ってきます。
ここバングラデシュで私自身、物乞いに1回も何かを与えたことはありません。
人それぞれ考え方は違うとは思いますが、
物乞いに何かを与えることで、この社会を変えることはできないから。
失業率が40%とも言われるこのバングラデシュで、彼らが社会の底辺にいるのは、
努力していないからとか、そんな議論が通用しないレベルであるのは理解しています。
ただ目の前の物乞いの人たちを助けていくためには、
毎日寄ってくる100人の物乞いにお金を与えることではなく、
長い時間がかかっても、この国で理想のビジネスを作り上げること。
そこから、少しずつでも雇用を生み出し、一人でもそういう人を減らしたいと思っているのです。
しかしながら、
毎日、口に手を当て食べるものがないと寄ってくる物乞いの人々を見て、
正直、つらいところがあります。
少しでも聞く素振りを見せてしまったりすると、
自分が乗っているリキシャから絶対に離れようとしない、
自分の哲学からすると、絶対にお金を与えることはないわけですから、
自分のところにいくら来ても意味はないわけです。
だから、強い態度でNoを示さないといけない。
それが、1日何回、何十回と続くと、やっぱり自分的にも精神的にいやになってくるんですよね。
加えて、これを繰り返しているうちに、麻痺しそうで怖いとか思ったりします。
自分の中でも、答えが見つかっていない、そんな葛藤の一つ。
頭ではわかっていても、自分の哲学は明確であっても、
逃げることはできない、そんな毎日の一コマが、渋滞・・・そして、物乞いの姿です。
明日からも避けては通れない、そんな現実です。
2008/12/02 先人に学ぶこと
バングラデシュも最近、ビジネスの拠点として注目されつつあります。
マイクロクレジットのグラミンバンクの影響などもあるのですが、
実際にユニクロをはじめとして、最近日本企業進出のニュースなども聞こえていますね。
つい先日も、一部上場企業の取締役の方とバングラデシュでディナーする機会がありました。
その企業は非常に革新的な企業で有名で、1980年代に起業されてから、
破竹の勢いでここまで来ている(外から見ているとそう見える・・・)会社です。
取締役の方に加えて、先方企業の部長さん、
そして弊社代表の山口と私でディナーをしたのですが、
3時間があっという間に過ぎるほど、楽しい時間でした。
その二人の方も会社が始まってからすぐに、その会社に入社されていて、
まだ10人そこそこだった時の話から100人、300人、
そして1000人と大きくなる過程での課題の変化や「物語」など、多くの話を聞かせてもらいました。
今では数千億の売上をあげているそんな会社にも、
10人だった時はあったのかと(当たり前なんですが・・・)、
そしてそんな話があったのかと、非常に学ぶべきことが多かったです。
一方で、私たちの「物語」は始ったばかり。
変化することを恐れず、失敗を恐れず。守りに入って、変化を恐れたら負けなんですね。
頭ではわかっていても、実際には結構こわいものなんですよ。変化することっていうのは。
ベンチャーの経営というのは本当に簡単ではなくて、
いつも何かが起こっていて、ヒト・モノ・カネがそろっているときはありません。
自分もこの世界に入るまで、全くこんな世界があるとは思っていなかった。
でも、同じ苦しみを通過して、今でも革新をその業界にもたらしている会社の方々の話を聞いて、
大きな勇気になりました。
私たちの目的は、会社を大きくすることではありません。
ただ、途上国でもっといいものを作れるようになる、もっと多くの可能性を見つけられるようになる。
もっと多くの固定概念を壊せるようになる。
その結果、世界の一人でも多くのお客様に、私たちのブランドを認知してもらえるようになる。
そんな会社を目指していることを思い返しながら、
先に新しい価値観を生み出してきた方々に、尊敬の念を抱いたのでした。
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