Yamazaki Blog
2008/06/13 潜在能力に気づかない
前回のブログからの続きでもありますが、最近本当に痛感していることを書きたいと思います。
それは、学生が潜在能力に気づいていないということ。
これについて、最近本当にショックを受けていて、この国の将来を本当に危惧しています。
マザーハウスは、学生バイトさんが働いていますし
絶えず学生のインターンを受け入れているのですが、
話していると本当に優秀だなーとか、自分には無い視点だなーとか思う瞬間が多々あります。
でも、面白いことを言っているとか、新しい視点でものを言っているということに、
当の本人はほとんど気づいていません。
以前、働いていたある学生インターンが言っていた言葉に愕然としました。
「私は本当に自信がなくて、就職とか無理だと思っていて、とりあえず色々と受けてみようと思って・・・」
ありえない。と思いました。
私は前の会社でも部門の採用担当をしていて、集団面接とかも含めると毎年50人以上の学生と
面接をしてきました。そんな私から見ても、どう考えても就職に困るような学生ではなく、
むしろ自分のやりたいことに基づいて、しっかり就職活動ができる優秀な学生に思えたからです。
結局、彼女は今、外資系のメーカーに就職し、バリバリ仕事をしています。
ただ、一つ間違えれば、可能性を大きく失っていたでしょう。
先日も、マザーハウスでバイトしている他の学生の考え方が本当に面白かったので、
「本当に面白いよ!そんな面白いことを考えているのなら、もっと自分の意見を前面に出すべきだ。」
と話をしたら、
「私はそういう風に褒められたことがないんですけど・・・」
と言われ、逆に悲しくなりました。
なんと、これだけの考えを持っていて、一度も褒められたことがないとは・・・。
最近、学生と一緒に仕事をすることが多くなって、こんなことばかりです。
本来、大学とは、そして教育とは、潜在能力に気づき、潜在能力を引き出す場であるはずです。
そんな役割が全く果たされていないのではないか、そう思わざる得ないようなことばかりなのです。
Motherhouseカレッジをやろうと思った理由、それはこの問題意識が強くなったからに他なりません。
もっと自分の才能に気づく場所を作りたい、そして自らその才能に基づいて何かを作り出してくれれば、
マザーハウスにも、社会にももっと自分の思いを還元できる、そんな人が増えるかなと思っています。
Motherhouseが目指している社会的な役割は沢山ありますが、
私にとっては潜在能力を持った人が、伸び伸び楽しく、自分の才能を発揮してくれる場に、Motherhouseがなってほしい、それも大きな目的の一つなのです。
まだまだスタートラインについたばかりですが、そんな目的を心に秘めて会社を大きくしていきたいと思っています。
コメント
私は、若い人は鼻っぱしが強いくらいがいい、なんて思っているのですが、
確かに、もっと自信を持てばいいのに、と思うことが良くあります。
大学に限らず、社会でも画一的な評価しかされないように思います。
そんな中では、なかなか潜在能力に気がつかないのでは?と思っています。
それでも、何かのきっかけで気がつく人がいるのも事実ですね。
Motherhouseカレッジでは、どんな可能性が秘められているのか?
そう考えると、ワクワクしちゃいます!
潜在能力に気付かない。それは大学生だけの問題でしょうか…
僕も山崎さんが言われたとおり教育とはそういうものだと思います。
そして潜在脳力に気付いていない人たちが大勢いるというこの事実は、
この問題がさらに深く根ざしているものだと、僕は思います。
国際児童権利条約29条(a)では“児童の人格、才能並びに精神的及び身体的な能力をその可能な最大限度まで発達させること。”
まさに児童の時点で潜在能力を高める必要があることを述べています。
その点で父母の責任というのは本当に重要だと思っています。
ハーバード大学医学部のピーター・ゴースキーは「子どもが,自分は愛され,家族とのつながりが親密で,目的や探究心を持てると感じるなら,脳は発達する」。と言っています。
日本人は特にこの分野で苦手かも知れません。
だから自分に自信のない日本人が多いのも不思議ではありませんよね・・・
motherhouseが行おうとしていることは小規模ながら日本の教育の盲点を突くものでしょうね。
山崎さん…ぜひmotherhousecollegeで教育者を育ててください。笑
新卒者の多くは仕事を教えても、理論が分からないと覚えません。
実際の企業活動は逆に「考え方」を「行動」に昇華させることが必要
です。今の新卒者を見て痛切に感じるのが自分の持つ「知識」なり「理論」を
仕事の現場で使えない、使おうとしない人が多いということ。腹を割って
一人ひとりと話をするとみんなしっかりしているんですよ。でも、その
ポテンシャルを発揮しようとしない。その点では驚くほど意固地です。
Mh-Collegeだけでなく、マザーハウスそのものが次代を担う人たちを
育てるリーダー企業となることを期待しております。
初めてコメントさせていただきます。ぴぴこと言います。GWに山崎さんにバッグをほめていただいた者です。そんなことを書いても分かりませんよね(笑)。住んでいるのは大阪です。
私は、保育士を養成する学校の教員をしています。18-20代の女子とのかかわりが日常です。そのなかで、山崎さんが書かれていること、とてもよく分かります。子どもに関わる仕事につくひとたちが、こころも身体も元気でいること、自分に自信をもつことってほんとに基本の基本だと思うのです。そういうおとなじゃないと、子ども自身が自分に自信がもてない。私は、授業のなかでいろいろ格闘していますが、2年間でなかなかそこまでひっぱれない。就職して3年目なのですが、最近はとりあえず10年後までの彼女たちをイメージしながら何ができるのか考えています。MotherHouseカレッジ、興味深いです。
ちなみに、ゼミで山口さんの情熱大陸を見て、みんないろいろと考えていました。(私はものすごく元気をもらったので学生にも共有したのです。「何が援助なのか」ということについて考えさせられました。)GW後は、購入したバッグを自慢しました(笑)。「社会を変えよう」「変えることができるんだ」と思えるくらい自己肯定できるまでの過程は地味ですが、私は私の現場でできることを頑張ろうと思います。私は、MotherHouseの皆さんが頑張られていることに、とても元気をもらっています。いつもありがとうございます。
あっこさん>
ありがとうございます。そうなんですよね。きっかけが非常に重要なのですが、そのちょっとしたきっかけってやっぱり教育と仕事が最も大きいものですよね。
bincouさん>
国際条約まで教えて頂き、勉強になります。おっしゃる通り、最近小さい時の原体験が、大人になっても与える影響はすごく大きいなと感じます。自分も小さい時の経験が影響してますし。Biscouさんの引用された学者さんの話だと、やっぱり親も自信を持って子供によりよい環境を与えていかないといけないですね。
はらだっち01さん>
ありがとうございます。そうですね、シンプルなのですが、「なぜそれをするのか」、「なぜそのような答えになったのか」という問いを続けていくことが大事なのかと思っています。会議などでもそうなのですが、「なぜ」という問いが非常に多いです。それがきっと理論やロジックを、実践に結びつける一番シンプルな訓練なのかなと思います。
ぴぴこさん>
初の書き込みありがとうございます。もちろん!覚えていますよ!大阪についても色々聞かせてもらいましたよね。バッグの形も覚えています。
上にも書いたのですが、やはり教える大人が自信を持つ、って重要なんですね。現場で体験されている感想を聞いて、なるほどと考えさせられます。
個人的にも自分で実践することより、人に教えることの方が数倍難しいです。あいまいなことは許されないし、自信がないと本当に教えきれない。最近、痛感してます。
私たちもそうなんですが、ひとりひとりが自信を持って自らの役割を達成できれば、社会はもっと明るい方向に変わっていくと思っています。私たちも基本は現場です。ぴぴこさんも子供たちの未来のために、そして保育士を目指している人たちのために、大変だと思いますが、がんばってください!
山崎さん、はじめまして。
ちょっと乗り遅れてしまった感がありますが、自分も学生の採用面接に携わっているので書き込みさせて頂きます。
採用面接をしていて、学生には2パターンの人がいることに気がつきました。
志望動機を聞いたときに違いが顕著なのですが、「御社のチャレンジングな風土に魅力を感じて志望しました」と言ってこちらに合わせてくる人と、「自分は○○をやりたくて、御社なら実現できると思い志望しました」と自分のやりたいことを起点にしている人です。
今の学生さんは優秀ですし、上記どちらの学生さんも入社後は活躍してくれると思いますが、一緒に働きたいのはどっちかと問われれば断然後者です。
できるできないは別にして、「やりたいこと」「成し遂げたいこと」があって、だからこそ社会に出て働こうとしているはずなので、自分の考えや想いをもっと大切にして、自信を持てば良いのに、面接官にぶつけてくれればいいのに…と歯がゆい思いをすることが多々あります。山崎さんが仰るように、自分自身の潜在能力に気がつかないんでしょうね。
今の若い人たちには「もっと自分に自信を持って」と伝えてあげたいです。
(ごめんなさい。誤って1つ前の記事に同じコメントを付けてしまいました。)
TRYさん>
ありがとうございます。本当におっしゃるとおりですね。あくまで会社は自分の実現したいことの一つのフィールドでしかないということなんだと思います。就職活動は、会社に選ばれるだけでなく、会社を選ぶことでもある といつも後輩には言っています。就職活動をしていると、なかなか難しいのだとは思いますが・・・。
>本来、大学とは、そして教育とは・・・潜在能力を引き出す場
>そんな役割が全く果たされていないのではないか・・・。
まったくそのとおりだと思います。
ただ教育する側が、本来目指すべきものと別の方向を向いていたり、
目指すべき方向を見失っていのではないか。
そんな気がします。
特に最近の様な何が良くて・何が悪いのか判りづらい時代には…。
それと、教育される側が今まで、可能性を引き出さなくても
それなりに生活や社会全体がやっていけのだと思います。
けれど、これからはもっと個々の可能性を伸ばし。
「社会や世界を見て、それぞれの地域で行動していく人」
を増やしていかなければならないと思います。
Toshiさん>
コメントありがとうございます。「教育される側が今まで、可能性を引き出さなくてもそれなりに生活や社会全体がやっていけのだと思います。」という言葉、なるほどと思いました。確かに可能性を引き出すことは、一人ひとりの特徴を理解しなくてはならず、時間とコストのかかることから、教育が均一化されているということはあるのでしょう。でも、社会がより個性を求めるようになっている中で、全く合致していないですよね・・・。
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