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2008/12/11 Daikanyama 二つの道
お久しぶりです。
代官山のアルバイトの大島です。
近頃は、一段と寒さが厳しくなってきましたね。皆さん風邪などひいていませんか。
私は、早速ひいてしまいました。皆さんは風邪などひかれぬよう暖かくして、お休み下さいね。
最近、感銘を受けた本に
ノルベルトエリアス著「諸個人の社会」
というものがあります。
この本は、社会学の本なのですが、ある章に個人化社会と呼ばれる現在の社会に至るまでの過程が書かれています。
個人化社会とは、個人が自分自身の決断によって人生航路を描いていかなければならない社会です。
先史時代、自然が人間にとって脅威で、他の動物との生存競争を生き抜かねばならなかった時代、人間にとって集団で生活することは、生きる上での必須条件でした。
そして、個人は生きる上で、集団に依存し、
また個人は自分の目標や行動、欲求を集団と同一視していました。
しかし、都市化が進み、個人の可動性が増幅するうちに、村などの集団が持っていた個人に対する保護機能は衰退しました。
今まで就業機会、食料の確保、身体の生命の保護を集団に依存していた個人は、
それら全てのことを自分自身で行わなければならなくなりました。
個人は、度重なる選択肢の前に立たされるようになり、生きる上での決定を自分でしていかなければいけなくなったのです。
簡潔になってしまいましたが、これが個人化社会の過程です。
私が面白いなぁと思ったのは、
個人化社会において、
このように個人が自分自身の決断によって生きていくこと、
そして比類のない者を目指すことが、この社会で生きる個人にとっては、
アイディンティティを確立することだというのです。
なぜ、そうなったのか。
この個人化が進む過程で、
人間は個別性を明確にしていくのですが、
社会のある段階から、
一人の人間の他の者とは異なる相違性に社会的に高い価値が置かれるようになります。
(まさに現在の日本ですね。)
そして、個人は他の人間から際立たせるために、
自分の行為と存在に意味と達成を求めるようになります。
かつて個人のアイディンティティの構成要素だった所属などの準拠集団が弱まった社会においては、
このような個人の特性、個人的努力による達成がアイディンティティの構成要素になったということです。
これを、読んだ時、私がやりたいと思っていることを実現させようとしていくこと、
それはアイディンティティを創るためなのだ、
そしてこの個人化社会によって求められていたことを実行しようとしていたのだということが、
論理的に理解ができかなり納得がいきました。
つまり、今、巷で自己実現とよばれるものは、
自分のアイディンティティを確立するためだったのですね。
かつて所属や地位などで構築されたアイディンティティは、
今や人がどう生きていくかによって構築されるということです。
そして、この諸個人の社会をよんで、もう一点私がとても面白いと思ったことは、
人間が抱く社会という外壁が
個人という内部を覆っているという負の感情と、比類のない存在になるために、自己決定をすることへの自負の感情は、一人の人間のもつパーソナリティ構造の違う側面だということです。
つまりこの個人化社会の個人は、パーソナリティ構造に、
社会が自分のやりたいことを邪魔すると思う否定的な面と、
自分自身で人生を切り開いていく自信があるという肯定的な面をもっている。
人間は、この感情のどちらかに偏ることによって、
満足と達成の道か、不満と徒労の道か、進む道がわかれるということです。
よく、人は経験論から、人生は自分次第だ。と言います。
私自身も、たった二十数年の短い人生ですが、生きてきてその通りだと実感していました。
個人化社会の論理的な説明は、それに対する確信をさらに強めるものとなりました。
私個人としては
エリコシリーズのdraw the future、新作のtie(d)flowerも伝えたいことはそれと同じことなのだと思います。
大人になってもいつまでもやりたいことを描き続けようというメッセージのdraw the future。
自分を縛るものに囚われないで、やりたいことを実現させようというtie(d)flowerのメッセージ。
私は、tie(d)flowerのこの縛るという存在が、日本においては特に、自分自身という場合が多いのではないかと考えています。
つまり、これらは両方とも、「現実という壁が自分を阻んでいる」という個人の感情に支配されている人達へのメッセージなのではないでしょうか。
私は、状況や立場で自分自身の可能性を制限させてしまう人を多くみてきました。
一方、状況に関わらず、自分の可能性を信じている人も見てきました。
結局は、人の思考パターンの問題だと思うのです。
社会に阻まれて何もできないと思うことから、自分を信じチャレンジしてみようという思考パターンへ変化させること。
このように、一人一人が自分の可能性を信じて、やりたいことを実現させていく。
一人でも多くの人が、自分の思考に囚われず、最大限の人生を描けるようにすること。
私も、そういった環境を、社会を創っていけたらと思っています。
コメント
大島さん、お久しぶりです!
風邪、お大事にしてくださいね。
読んでいてなるほど!と思いました。
何かの本で読んだのですが、自分の行動=現在の結果だそうです。
自分の未来は自分で創っていくしかありませんものね。
大島さんが、これからどんなことを実現させていくのか、楽しみです♪
>あっこさん
いつもコメントありがとうございます!!
本当はこの個人化社会の過程ももっと複雑な要因が絡んでいるのですが、大分省略してしまった所があります。ですので、ちょっとわかりづらかったかなとも思ったのですが、こうしてコメントをいただけて嬉しいです。
私もこれからの自分の人生にわくわくしています!
もちろん努力も伴いますけど、自分自身が最大限の人生を描いて実現していきたいなと思っています!
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