Project Blog
2009/02/16 Bangladesh Blog 最後に・・・
1月26日。
気がつけば、最終日を迎えていた。
サンプルは一応のところ完成した。
それと、自分が手持ちする小物の商品の出来上がりをフライトぎりぎりまで待っていた。
みんななんとか間に合わせようと必至に作っている。
「日本もバングラも同じだなぁ~」と思う。
この臨場感。
この火事場の馬鹿力的ふんばりは、間違いなくこの会社の財産だと思う。
「余裕を持ってやりましょう」といつも言うが、結局気が付けばお尻に火がついていて、
みんなの底知れないパワーを全開にさせる。
バングラでも、やっぱりいっしょだったんだ!
納得する。
帰り、ドタバタの中挨拶をさせてもらう。
「今回の初めての滞在では小さな失敗が、たくさんありました。
でも、今この規模のうちに失敗をこれだけ経験出来たことが良いことだったと思っています。
今後お互いによりこの失敗から学び、向上できるよう努力していきたいと思います。
それから、写真だけでは見えなかったみんなの個性がしっかりと見えたこと。
これは私にとってとても大切なことでした。・・・」
他にもお礼を言って、「また近いうちに来られると思っているので、その時に」と。
終日どたばたとした一日を送り、どたばたとお見送りしてもらい、
タクシーに飛び乗った。その後気がついたら飛行機に乗っていた。
皆様お気付きかもしれないが、
この「バングラ滞在記」は私がバングラ滞在中にしたためてあったものを、
ブログ枠が出来上がってから遅れてアップさせて頂いている。
そのようなわけで、この「最終日」ブログも今日本に帰国後アップしている。
「バングラの中で感じたこと」に限った形で載せようと思っていたのだが、
日本に帰ってから感じたことを少し書きたいと思う。
実のところ、この出張では反省の方が多かったと感じている。
怠けたり、やり切れなかったりしたことに対する「反省」とは少し違う。
頑張る方向を少し間違えたような感覚に近い。
何とも言い表せないような喪失感と共に帰国し、
何とか自分をごまかしながら以前と同じように帰国後の仕事をしていた。
バングラ主張前は、バングラから戻ったらより意欲的になれると思っていた。
ならなければならない、とも。
頭では分かっているのに、大きな穴がぽっかりと空いてしまったような
そんな日々が続いていた。
思い切って全く仕事をしない休みを2日間とることにした。
いくつかのことをしたが、その1つが映画だった。2つの映画を見た。
1つは
「地球のステージ ありがとうの物語」
2つ目は
「1/4の奇跡~本当のことだから~」
どちらもドキュメンタリーだ。
2つの映画でたくさんの涙と共に、気づけたことがいくつかある。
1つ目の映画「地球のステージ ありがとうの物語」(現在「ポレポレ東中野」で上映中)
は医師・桑山紀彦さんを追ったドキュメンタリーだ。
山形県の病院に勤める精神科のお医者さんでありながら、
紛争地や難民キャンプなどで継続的に医療支援を行い、
そうした経験で見たこと感じたことを歌や映像で伝えていく。
桑山さんの姿を見ていて、一番感じたのは中心に自分がいないのだなということ。
もちろん「自分がない」ということとは違う。全然。
行動の基に「自分自身のために」という要素を全然感じなかったということ。
どの地へ行っても、全くそこにいる人達のために行動していると感じた。
「私はバングラにいながら、日本を向きすぎていたのではないか?」
そんな疑問が浮かんできた。
日本に報告しなくちゃいけない。
「生産スケジュールはどうなっているの?」
山口にチェックを受けなければならない。
「このサンプル、いつ終わりますか?」・・・・・
現地にいる時には気付かないほど、全てに必至だった。
でも、足りなかったのだと思う。
今改めて思う。
バングラのことを見て・知って・感じることと共に最も必要だったもの。
バングラのみんなの声に耳を傾けようとする心。
みんなの中にお邪魔させてもらっているのだという意識。
足りなかったんだなぁ・・・そう心の中で繰り返し感じながら、
2つ目の映画「1/4の奇跡~本当のことだから~」(現在下北沢「トリウッド」で上映中)を見た。
石川県にある養護学校の先生である山元加津子さんを追ったドキュメンタリー映画だ。
世界中の優しさを集めて、太古から続く大きな知恵を通して語られる物語があるとしたら、
こんな映画になるのではないか、と思う。
映画を見て、いっぱい泣いた。
びっくりするくらい、たくさん泣いた。
(ハンカチがなくて困った。)
涙の後に張り詰めていたものから解放されたような、柔らかな気持ちで
色々なことを受け入れられるように感じている。
色んな反省を、全て受け入れようと思う。
自分が感じる反省も、現地スタッフからの指摘も。
「そんなに簡単じゃないよ」
現地スタッフのフィードバッグと共に山崎が言った言葉。
失敗はするべくしてしたのだ、今そんな風に思える。
もう一度ニュートラルな気持ちで、前を向こうと思う。
肩肘張らず、無理しすぎず。
また一歩一歩日本でも歩みを重ねていこうと思う。
良いことも悪いことも直視して、もっと大きな視点を持てるように。
「後藤のバングラ滞在ブログ」最後までお読み下さり、
本当にありがとうございました。
たくさんの葛藤の中、失敗や経験から学ぶことを改めて教えてもらった出張となりました。
いつかまたもう一度バングラを訪れる時には、
自分でもこの滞在期を読みなおしたいと思います。
振り返った時に「この時はがんばっていたよなぁ」と成長した自分で思えるように、
また新たな気持ちで日本でも仕事を続けていきたいと思います。
コメント
バングラ滞在記、楽しく拝見させていただきました!
後藤さんの、がむしゃらさ、ひたむきさ、伝わってきましたよ!
熱い種もらいました!
本当に、お疲れさまでした!
後藤さんお疲れ様です。
何か新しいステージに立たれたようですね。
今の気持ちを大切にして下さい。
後藤さんにとってかけがえのない財産になると思います。
「泣く」と言う行為は心をリセットする効果があるそうです。
自分にはリセットする為に号泣できる泣き歌があります(苦笑)
不思議なものでとてもすっきりします。
新たな想いを胸に更に高みを目指して下さい。
今後の後藤さんに期待「大」です!
あらたさん
コメントどうもありがとうございました。
次にバングラ滞在記を書くときには、
今回の問題をクリアし、新たなる奮闘記を書けるよう
精進して参ります。
Yabu さん
いつもコメントを頂きどうもありがとうございます。
「泣く」というのは確かにリセットすることですよね。
いっぱい泣いた後に「自分は泣きたかったのか」と気付くことがあります。(今度泣き歌をこっそり教えて下さい(笑))
今後も日々是前進、頑張って参ります。
また店舗等でお会いできることを楽しみにしております。
バングラ滞在記、ありがとうございました。
まだ1年と満たないマザーハウス・スタッフとしてがむしゃらにやってきて
そのプレゼントは、これからの大きな指針になったようですね。
がむしゃらにするのは、裏を返せば、我を忘れて・・・となってしまいます。
「ポレポレ」であることも、必要ですね。
いろいろな経験をしていって、バランスとって行って下さい!
これからに期待しています。
はじめまして!
後藤さんの文章は、とても素直で読んでいて心地よいです。
マザーハウスのみなさんは使命感に燃えて、頑張っていらっしゃるのは素晴らしいことだと思いますが、時にはがんばらないことも大切なのではないかと思います。
私も経験があるのですが、すこしどこかゆとりを持った中でがんばる。
淡々とした毎日の生活を楽しむことにも、充実感を得ることが出来ますよ。
最近は私はこちらの方が、本当に大切なことなのではないかと思っています。
きっと後藤さんがスラムで生活する人々に感じられた幸せさは、これではないですかね?私もインドの村に滞在して感じました。
途上国が途上していく際に、日本の社会のようにならないように、途上国の人の生活のリズムやよさを大切にしていくことも考えて欲しいなと思っています。
あっこさん
コメントどうもありがとうございます。
確かに、日が経つにつれこの出張の意味が見えてきているように感じます。
それから仰るようにポレポレも大事だよ、ということも。
一年走って、ぶつかるものがあって初めて気付かせてくれたものがあります。無駄なことってないなぁと考えさせられます。
仰るように今バランスを立て直して、頑張っていきたいと思っています。
baoさん
はじめまして。
コメントどうもありがとうございます。
鋭いご指摘に、頭が下がります。
本当に、そのとおりですね。
私達は確かに走っています。
そして時に走りすぎているのかもしれません。
そして少なくとも「途上国のリズムやよさ」を大切にしながら走らなくてはいけない、と思います。
(もちろん時にゆとりのある日常を楽しむことも忘れずに)
元々途上国にある伝統やリズムやよさを学び、残すことも、
私達の使命のひとつではないかと感じました。
後藤さん
御返事ありがとうございます。
実は私も前職はフェアトレードの会社で働いていた経験があり、mother house さんのみなさんの姿が、少し重なって見えるんです。
前の会社は本当にみなさんプライベートもなくよく働いていて、私は身体を壊してしまいました。
私自身、身体を壊して、本当に大切にすべきことがたくさん見えてきました。
前の会社は本当に嘘のない素晴らしいものを作りあげていますが、その分負担を負いすぎている人達もたくさんいます。私は素晴らしいものは残っていってほしいと思うので、永く続くことができるペースで頑張ってほしいと思います。
>元々途上国にある伝統やリズムやよさを学び、残すことも、
私達の使命のひとつではないかと感じました
私は途上国の人々を助けていると思うことより、助けられているなと思うことがたくさんあります。お互いに助けあっているんでしょうね。
後藤さんの感じたありのままのことを大切に、頑張って下さいね!
応援しています。
baoさん
baoさんの温かく冷静な視点はそういった経験から来ていたんですね。
納得しました。
(お身体の具合は、もう大丈夫なのでしょうか?)
私も全力疾走で走っていたところから、
サスティナブルな走り方(というか歩き方というか)に働きかたを変える時期に来たのかなと自分でも感じています。
そういう意味では、この出張は良いきっかけをくれたように思います。
そうした余裕がないと、現地の人にも迷惑をかけてしまいかねません。
それに、baoさんの仰るように、日本とバングラお互いに支え合っている中で、「助けている」という思い違いをしてしまうかもしれません。
ゆとりって本当に大切だな、と改めて思います。
どうぞお身体をお大事になさってください。
温かいコメントをどうもありがとうございます。
後藤さん
こちらこそ、温かいお言葉をありがとうございます☆
やはり自分が幸せを感じていないと、人を幸せにすることは難しい。
それにはゆとりがとても必要な気がします。
きっと、後藤さんや私だけではなく、発展しつくした社会全体がサスティナブルな生き方にシフトする時期なんでしょうね。
それには、途上国の人々の生き方がいいお手本になるような気がしています。
身体は随分と回復しました!
私もいい年齢なので、20代前半の時のようにがむしゃらに…は難しい年なんだと身をもって実感です。
これからは、ちょっとその分、頭でカバーかな?と思ってます(笑)
また、のぞきにきます!
おまけ
以前に書いていた、ブログのアドレスをのせておきます!
「カチュアの旅するインド」というカテゴリで、インド旅行記を少し読むことが出来ます。
もし、よろしければのぞいてみて下さい☆
Baoさん
こんなにもお返事が遅くなり、大変申し訳ありませんでした。
体調がずいぶんと回復されているとのことで、安心しました。
健康第一ですよね。
先日新婚の友人が「健康が何よりのギフトだから」そう言って料理教室に通う姿を見て、考えさせられるものがありました。
ここでもやっぱり「自分のため」ではない、相手を思いやる気持ちの大切さに気付かされた気がします。
ブログ、検索で探してみたのですが見つけられませんでした(汗)
ちなみに「頭でカバー」、いいですね。言ってみたいです(笑)
このブログはWEBリニューアルに伴いまして「後藤のバングラ滞在記」としてまとめられます。
また、どこかのブログに登場するかと思いますので、そのときはぜひまたお立ち寄り下さい。
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