Eriko Blog
2010/02/03 電気
今日も気が付けばお昼を食べるのを忘れるくらい、猪野さんとビピンと共にダッカ織りの工場で
試行錯誤をしていた。
縦糸をこうしよう、横糸をこうしよう、ブッタと呼ばれる糸をこうしてみよう、織り機をこうして
みては。
できない、できない。ってその度に言われる。
「やってみてよ。」
「できないってば。絶対に不可能!」
「やってよ。」
「できないってば。」
「とりあえずトライ。」
「うーん。」
「トライ!」
「やってみるけどできないと思うよ。。。。」
という感じで漸く新しい事をやってみることができる。
そういう結論になるまで、ギャーギャーワーワー工場内で言い合いが続く続く。
私たち日本人の感覚というか、私や猪野さんの感覚ではとりあえずやってみましょ、
ってなるのに、ネパールではイエスと言ってもらうまでの道のりが本当に長い。。。
そうこうしているうちに日が暮れて、電気がないから終業時間になる。
今日生地のキャパシティを改めて計算していたときに、彼らがベースとする毎日の労働時間は
まず7時間。そして毎月の日数はストライキがある程度あると見て20日。。。
電気があればもっと働ける。
電気がない生活に慣れつつあるが、恐らく皆さんが想像するより相当きついです。
先進国の人間だったら、まずそれがここでビジネスをやったり、暮らしたりすることの
大きな障害になるはず。
生産や素材も全て、電気をなるべく使わない工程やものづくりに特化するしかない。
だから大企業はここではビジネスはできないと思う。
電気を少しでも使うのであれば、生産キャパなんて絶対に読めない。
政府がちゃんとしてくれるまで待つしかない、ってことになる。
それこそ全く読めないことだ。
手作業というものの手間をかけながら、競争力のあるものを作り、確実に納期を守る
のは本当に至難の業。
工場と名前が付くものがここでは本当に見ることがないのは、電気によるところが
大きいと思う。そしてマネジメントの抱えるリスク。
それぞれの村や家庭で作業をする。しかも超原始的を継続して。
それぞれの分散化したプロダクションポイントを如何に均一にもっていくかという
バングラデシュにはない新しくまた難しい課題がここには存在する。
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