Eriko Blog
2009/06/25 ランチ
今日はラトナの工場のみんなにマザーハウスとしてランチをプレゼントした。
「みんなこんなにマザーハウスの為に頑張っているんだし、いつかランチをみんなにごちそうしようよ。」
これは私と一緒にこの地でフル回転しているバサンの提案だった。
哲学を共有しているからこそ、出てきたナイスアイディアに勿論OKを出した。
その日がついに今日で、工場のみんなはお弁当を持参せずに工場に来た。
楽しみに私達も車で行くと、ストライキが起き、道路封鎖になっていた。
「だめです。通れません。今日は諦めて戻りましょう。」という運転手のビルマニ。
「だめじゃない。違う道があるはずだ。」とバサン。
「あるわけない。こっちいったらものすごい時間かかるし、こっちは通れないし。」
「いいから行ってみてくれ。」というバサン。
そうしてぼこぼこ小道を通り抜け、ラトナの工場に到着し、一安心。
「ごめん、ごめん遅くなって!」
「大丈夫。まだご飯できていないから。」
「できていない?」
聞くと、20人分のランチをお願いしたのでレストランも大慌て。
お釜が一つしかなく、ガスが途中で止まってしまったというトラブルで全く炊けていないという。
「お腹すいたぁ~。。。」
工場のみんなに申し訳ない。。
まだかなまだかな・・・・と待つこと数時間・・・。
漸く、ご飯が到着!!!
「よし、みんなご飯だー!!!」
ラトナの工場ではこんなご馳走が振舞われたのは今日が初めてだという。
私もみんなにご飯を盛りながら本当に幸せそうに、沢山食べてる工場のみんなを見て、最高に嬉しかった。
「私、いっぱい食べちゃった!こんなご飯いつも食べられないんだから!」と笑うみんな。
私達が求める品質は、工員達一人一人が心から「作り出したい」と思わないと達成できない。その為に工員みんなとコミュニケーションしたい。だから言葉を学んでいる。
そして、今日このような機会を設けて、バイヤーという立場からもう一歩みんなのそばに近づいた気がする。そして「沢山食べなきゃだめだよ!それで沢山仕事するんだから!」って少しずつ「一緒に」何かを作り上げる喜び、達成感、そのプロセスを共有したい。
自分達だってできるんだって。
普通よりも貧しい生活をしている工員の女性たちは、自分達も働かないと生活が成り立たない。子供がまだ小さい女性達が多く、殆どの女性がこの工場に子供も連れてきている。
生活を支える女性としての強さを私は彼女達からひしひしと感じる。
そしてその度に、この女性達に「必死に生きる」ということの少し先に、夢だったり、可能性だったり、新しい扉を開く時のワクワク感を感じて欲しいと心から思っている。
お金を稼ぐだけの仕事じゃない。子供を育てるだけの自分じゃない。流されるままに生きるだけの人生じゃない。
みんなが秘められた可能性を持っているんだと伝えたい。
そしてその最初の最初の一歩として、みんなが作る生地を喜ぶ人たちがちゃんといるんだってことをどうにかして伝えたい。
それがこの農村に住み、3人4人も子供を抱えながら仕事をし、必死に家計をやりくりしていた女性にとって、どれだけ勇気と自信と希望になることだろうか。
人間は希望さえあれば、必ず強く生きていける。
私達が来るまで閉鎖寸前だったこの工場。
オーダーがないまま工場に座り、解散するのをただただ待っていた工場。
同じ工場が今、ご飯の美味しそうな匂いと、お釜の前に集まる笑顔のみんな、少しずつ出来上がる最高の生地と、忙しい生産スケジュールがある。
「変化」を起こしていきたい。
この小さな工場からでも、必ず。最高のMade in Nepal を。
みんなの努力を必ず形にし、結果にしてみせる。
改めてそう自分に誓った今日だった。
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