Eriko Blog

やっと今朝、無事に被災地より帰ってくることができました。

私が行ったのはクルナという街に属する、ショルンコラというもっとも被害の大きかった場所です。

出発したのは22日の深夜。

23時のバスにより、クルナへ向けて。

クルナについたのは次の日の午前7時。

電灯が時々ぼきって折れていて、数メートル先にあったりする。

バスの中は快適だったのだが、これからどうするべきか考えていてあんまり眠れなかった。

そしてクルナについてからまずは泊まるホテルを探した。

どこもなぜかいっぱいで、小さなホテルがやっと見つかった。

そして、まずは被災地に行こうと合流した友人と決断し、荷物を置いてすぐにショルンコラに向かった。

人によると1時間、また人によると4時間かかるというので全く情報がわからなかった。

まずはバスにのり、バゲルハットという中間にある市に向かった。ここまですでに1時間半つかった。

そしてそこからショルンコラの手前の川までバスを乗り継ぎやっと到着した。ここまで3時間。

そして目の前の大きな川に愕然とする。

フェリーが走っていた。
しかし、どれも救援物資のトラックが停滞していて、全く時間がかかりそうだった。

私たちはこの時点では何ももっていなかったので、スピードボートと呼ばれる、名前はかっこいいがただのボートにのり川を渡る。

恐怖だった。

そして川を渡ってすぐの場所がショルンコラだ。

やっとついた、、、と思ったらすぐに大勢の人に囲まれた。

なんだなんだ、、、。

そう思っていたら、なぜか村長が出てきた。

「何しにきた?」

「救援物資を提供したいがまずは現地の情報を見たくて。」と説明すると
長々とこれとこれが必要で、と言われた。

しかし、問題のスポットエリアはここから更に遠い。

またここの村長は、私がショルンコラにいくというと、なぜそこに行くんだ、ここだって被害にあったんだぞってしきりにいってきて、仰る通りなんだが、被害の規模は比較にならない。

001.jpg


ショルンコラのサウスカリという場所にまで行きたいんだけど?と聞くと、車では時間がかかると言われ、私達はオートバイに乗っかりいくことに。

お尻が本当に痛くなるくらいのデコボコ道。

そして、進む程に状況の悪さが見てとてる。

002.jpg


木は殆ど倒れ、家は崩壊している。

003.jpg


途中またある村に到着した。

被災地から最も近い村。

006.jpg


そこで、私は村長さんの話を聞くことにした。

自治体がある広場には、何百の人々がまだかまだかと援助物資を待っている。

私を見て、「ビデシェビデシェ!!!(外国人だ、外国人だ!!)」と大きな声で叫んでいた。

005.jpg


最初、国際機関の物資提供が進んでいる様子だったのでなぜ外国人を珍しげにそんな風に言うのかわからなかった。でものちに、国際機関のトラックやバンが走っているのに、全く外国人のスタッフは足を踏み入れていないんだとわかった。

現場で働いている人たちはやはりベンガル人で、救援物資は何が必要で、どれくらいを判断するのは
現場に足を踏み入れていない本部のスタッフである。

これが現実。

村長さんの部屋に行き、マザーハウスはバングラデシュでビジネスをやっている、私たちの仕事を説明し、必要なものは何か彼から直接聞いた。

非常にまじめそうで、質素な服を着た彼。

「水や食料がやはり最も必要でしょうか。」

「水や食料は大丈夫だ。いらない。」

あっさり断られた。

「もう十分にあるんですか?」

「十分ではないが、支援物資は水や食料にとても偏っている。例えばお米をもらったとしても、今困っているのはそれを炊くポットがないことだ。」

「なるほど。ポットですか。」

「今はもう次のステージに入っているので通常の生活に戻るための道具が必要になっている。」

「なるほど。あとは?」

「浄水カプセルがほしい。ここから見れるように川には沢山の水があるでしょう。でもカプセルがあればそれらを利用することができる。」

「なるほど。あとは?」

「一番必要なのは毛布。ここは昼とても暑いが、夜になると冷える。今救援物資には毛布がとても少ないが、かさばるし、単価が高いからだろうか・・・。」

「なるほど。ありがとうございます。」

私がイメージしていたこととかなり違っていて、とても驚いた。
食糧はいらないなんて。

でも、実際それが現場の声なんだと思う。

毛布、なんて最初私は考えてもいなかった。でも確かにここ最近の冷え込みはとても厳しい。家がまだない人たちにとって確かに必要だ。

あとポットかぁ。確かにお米ばっかりもらっても、どうやって炊くんだろう。これもなるほどーって思った。

やっぱり現場に来て、必要なものを確認する作業は正しかったと確信した。
私は一生懸命メモをして、現場をできる限りみて、クルナに帰ることにした。

しかし、私にはやらなきゃいけないことがあった。

それは物資調達をやったところでどうやって配ればいいんだ、ということだった。

被災地で感じたのは、二人では絶対に配れない、ということだ。
しかも、この時点での予期せぬハプニング。合流するべきだったお医者さんからの電話。
「ごめんなさい。違う地域で問題が起きて、そちらに行けなくなってしまった。」

「え。。。。」

かなり戸惑った。でももう仕方ないっちゃ仕方ない。

パートナーを探さなければならない。

川沿いに戻った時にVolunteer と書かれたカードを首からぶら下げて必死に作業をしている若者達。

よく見ると、Red crescent と書かれている。

赤十字のバングラバージョンだという。

私はその中の一人の顔つきがとても気に入って、彼に声をかけた。
聞くと、Youth 団体として学校がない時にボランティアをしているという。
そして、私がこのような状況だと説明すると、どうなるか分らないけれど、今夜自分達もクルナに帰るので、ミーティングをしよう、ということになった。

「OK、じゃあクルナで待っているね。」

もうここまで来たら、信頼できるかどうかは自らのフィーリングに頼らざるをえない。

帰らなければ日が暮れてとても危険になる。

またオートバイ、更にあのスピードボート。そしてバス。更にバス。

クルナのホテルに到着したのは22時半。

そして30分でごはんを食べ、23時に彼らがホテルのロビーに到着。

私はマザーハウスという会社で、これこれこういった者で、今回援助物資を提供したい、でもその為にマンパワーが必要なんだ、と説明した。

とてもしっかりとした顔つきの学生たちは、よくわかりました、と言う。

「それで、私が買いたいのは、毛布とご飯を炊くポットなんだ。」
「OKです。それらは市場にあります。」
「何時からお店は開いてる?」
「9時くらいからです。」
「言い忘れたけど私は明日帰らなければならない。」
「無理です。」大きく首を横に振る。
「無理じゃない。帰らなきゃいけないんだ。」
笑われた。。

毛布とポットのお店を確認する。
トラックをチャーターするため、ホテルの人からも見積もりを取る。
既に24時。

「明日8時に集合!!」

「了解です。」

続く。

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