Eriko Blog

今日は工場はお休みなので一人でサンプルを作っていました。

お昼前になって、ドキドキしながらスカイプ会議を始めたのですが、そのお相手は、椎橋さんという片麻痺の患者さん。一緒に「片手で使えるウエストポーチ」をもうここ数ヶ月ずっと開発しているのです。

今椎橋さんがつけてくれているのサンプルが4回目のもので、また試着をお願いしています。

前回も前々回もデザインで解決したい問題が明確なのに、これだと思えるポイントに到達できずに多大なる迷惑をかけてしまったのです。
それでもまたサンプル使用をしてくださるって聞いて、私は心からほっとして。

開発を続けるうちに本当にどうにかして片手で着脱できて、どうにかして外出することや、「鞄」が少しでも「負担」ではなくなるようにとずっと思ってきました。

4回目のサンプルの修正点もあがり、本当にファイナルへ、頑張ります。

椎橋さん、先日は本店まで来てくださったんです。
福祉医療分野の専門家である岩波さんやYKKの皆さんの多大なるご協力を頂きながら、まさにまさに共同開発進行中です。

問題や障害に対してデザインができることが少しでもあるなら、ビジネスとは関係なくても、何度の修正でもサンプルを作り続けたいと思うのです。でもやっぱり納期があり、生産コストがあるので、最後は少しずつそっちの頭になっていくのですが、両方を同時にかなえてこそのデザインの力だと思うし、マトリのみんなが遠くはなれた人の役にリアルに立つと思うと、鳥肌が立つ気持ちになるんです。
全部を一気に解決できなくても、せめて、今存在するものよりは使いやすいと、本当に困っている人が言ってくれたら、と思っています。

10月1日〜の展示会に向けて最終サンプルです。

今この商品がよく見られています

2014/09/11 構造。

ああ、今日も漸く椅子に座れました〜。

ランチ以外は立ちっぱなしなので、椅子に座れるだけでとっても幸せです笑。

でも、あんまりやっている時は時間とか食べ物とかも全然頭に入らなくって、
楽しいっていう表現よりかは、なんかほんと夢中で。

さっきマムンさんと話していて。
ジアさんや日本のスタッフに鞄の構造的で技術的な部分を如何に
教えられるんだろうね、って話していたんです。
例えば革が厚かったら挟み込んで縫っても表面にその跡が出ちゃうから芯を張ろう。でもその芯は布地なのかスポンジ系なのか或は革なのかでも肉厚な感じが違うし、つける糊の種類でも異なるからバッグをもった時にどれくらい革が緊張している方がいいかな?前面とサイドでは勿論変えようね、みたいな議論を永遠としているのですが、私とマムンさんはこの議論が大好き。

「でもさ、作ってみないとやっぱり分からないよねえ。」

「うん、でも作るっていっても何通りもの答えがあるからやっぱり数百種類作って色んな間違いを犯すのが一番なんだよね。」

「ほんとそう。もう私たちはどれくらい間違いばっかりだったかな〜。」

「でも構造的な部分ってさ、一番マニアックで誰も興味をもたないけれど、ここが一番仕事の中で楽しいよね?」
「ほんとなんだよ。一週間悩み続けた問題が、ある日のひらめきでバババって解決できたときの快感ったらさー!」

「そうそう!人間の知恵って素晴らしいって思う瞬間!この感動とか面白さを共有したいのに、興味ない人はほんと興味ないんだよねえ悲しいかな・・・。
知ったらもっと商品に触れるのが楽しくなるのに。
私なんてこの前、"あー、ここ手抜きしちゃったの?"とか"あー、すごくよく頑張ったね!大変だったねえ"って銀座のショーウィンドウに対して話しかけちゃったよ笑。」

私たちは革を担ぎながら大盛り上がり。

鞄は建築に似ています。洋服も人間の体の動きに対応させるように、鞄は中の荷物という加重と支点となる持ち手と鞄の形の関係の三つが力学的には大事なポイントです。

そこに革や生地という素材の特性が加わる、というか素材というスタート地点からも違う方程式がはじまって、その出会うポイントを見つけていくんですね、本当にサイエンス〜。

サイエンスすぎて窮屈な私の癒しは、動物チャーム。

さて、この子は誰でしょう〜♪

でもやっぱり入り込むとシッポの厚さが気になる!
animalc.JPG

2014/09/10 小さな革新

先日のサンクスイベントで
なんと今年は自社工場マトリゴールではなく
なめし工場の技術者、チャンとトゥヒンを呼んだんですね。

ハジャリバーグというなめしエリアに22年間も仕事をし続けてきた
彼、特にチャンという技術者にとっては、この思い出は
最高の出来事。

ビザが降りるかどうか分からず不安だった一ヶ月前。
はじめての飛行機やはじめての電車やはじめての100円ショップや
はじめてのコンビニのHOTな飲み物。

そして、一緒に歩いた青山、銀座、色んな人に怪訝な顔をされました笑。

「またバングラで会おうね〜」と彼らとさよならして
今日再会したのでした。

なめし工場で革を手にしかめっ面していると
「マダム!」と言って、なんだかものすごーっく素敵な笑顔で
チャンがやってきて、いきなり握手!

「元気だったー?」
「元気元気!!」

日本で買ったTシャツを着た彼らは強面なのにとってもかわいく
見えるのでした。

チャンはどんな変化があったの?と聞くと
なんと帰国早々にこのハジャリバーグ地区一帯の技術者を呼んで
大きなカンファレンスを開いたのですって!

彼の腕前はみんなも知っているけれど、まさか日本まで行くなんてヒーロー
でした。
そしてチャンは日本で見たこと、写真もたくさん、そして品質向上のために
できることやりたいことをみんなの前で話したそうです。

そして勿論、たーくさんのお土産も一緒に。

「イスラム教の僕たちはメッカにお祈りにいくことくらいは想像できても、
日本っていうのは遠すぎて、確かにこの地域の人たちにも想像もできない。
だからこそ自分が産業のために、後輩のために、やらなきゃいけないことがある。」

バングラデシュのレザー生産拠点であるここハジャリバーグ。
外国人など全くいない物騒なこのエリアですが確実に小さな革新が始まっています。


写真は日本にいる時のチャンとトゥヒン。
開発した木肌のバッグと共に。
chan&tuhin in japan.JPG

そして今日のチャン。もっといい写真を取りたかったんだけれど
議論に夢中で。また行ったらとってきますー。
chan.JPG


大きい変化もぜーんぶ、一人のたった小さな一歩から。
ハジャリバーグの発展を願って。

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